研究課題/領域番号 |
16K20394
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研究機関 | 琉球大学 |
研究代表者 |
近藤 豊 琉球大学, 医学(系)研究科(研究院), 非常勤講師 (90642091)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | 心肺停止 / ミトコンドリア機能 |
研究実績の概要 |
AMPを用いた心肺停止モデルマウスのテスト実験に先駆け、既存の心肺停止に対する治療等の効果を調べるために公表された臨床研究の結果を用いてシステマティックレビュー(メタ解析を含む)を実施した。病院到着前の外傷性心肺停止に対する、輸液、アドレナリン、気道確保、薬剤投与(マグネシウム、キシロカイン、アミオダロン)の効果を検討した。しかしながら外傷患者においては治療効果が無効のものが多いという結果であり、AMPなどの治療の有効性はさらに期待されることがわかった。またこれらの研究において、心肺停止への治療のタイミングが遅いということは総じて考えられたため、心肺停止モデルマウスではAMPの前処置や心肺停止と同時期での投与など、早期投与を行うことがより臨床的意義が深いと考えられた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
心肺停止モデルマウスの作成に難渋しているため。
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今後の研究の推進方策 |
心肺停止モデルの作成が困難な場合には、モデルの変更も考慮する。患者の血液検体や臨床データ等を用いてのミトコンドリア機能の解析、心肺停止への効果や作用機序の検討も考慮に入れる。
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次年度使用額が生じた理由 |
モデル作成に必要な物品購入が遅れたため。
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次年度使用額の使用計画 |
平成29年度では心肺停止モデル作成のための物品購入を計画しており、マウス用麻酔機、心拍モニターなどを購入予定である。
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