混乱を極める災害現場で一般的に使用される既存のPrimary Surveyのショック評価が皮膚の状態(傷害性)と相関することを明らかにし、皮膚色等によって重症度を容易に判定することが可能となった。特に、皮膚水分蒸散量から重症度を詳細に判定することが可能であった。加えて、病態進行の因子は、筋肉の損傷に応じるものの血液の再開が大きな要因であった。 病態進行因子であった血流の再開は、血管収縮作用を有するアイシングやアドレナリンが有効であると考えられた。特に、傷害患部へのアイシングの適用は、20分間の適用によって筋肉の傷害を減弱し種々症状の発症を良くするなどして生存性を高める効果を証明した。
|