研究課題
若手研究(B)
細菌が産生するフェノール酸に注目し、重症敗血症患者における新規マーカーを同定し、より鋭敏に感染を把握するため新たな診断方法の確立を目指した。敗血症患者と健常者の血液検体を比較検討ところ、4-hydroxyphenyllactic acidが有意に上昇していた。しかしICU滞在期間やAPACHスコアなどとの相関関係は認められなかった。本研究で敗血症と関連付けるにふさわしいフェノール酸は同定できなかった。
救急医学
本研究では敗血症と関連付けられるフェノール酸の同定はできなかった。しかし4-hydroxyphenyllactic acidは健常患者と比較し敗血症患者では有意に上昇することがわかった。重症度との相関は見いだせなかったが、今後データが増えれば、新たな敗血症の指標になる可能性があると考えられる.