研究課題/領域番号 |
16K20403
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研究機関 | 日本医科大学 |
研究代表者 |
下山 隆 日本医科大学, 医学部, 助教 (00509325)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 急性腎障害 / 急性期脳梗塞 / 早期再灌流療法 / SCU / 尿中バイオマーカー / 急性期脳血管障害 |
研究実績の概要 |
急性腎障害(acute kidney injury:AKI)は集中治療室や心血管手術後に高頻度で認め死亡率とも関連がある.一方で,急性期脳梗塞とAKI発症に関する前向き研究はなく,Stroke Care Unit (SCU)や早期再灌流療法[tissue-plasminogen activator (t-PA)静注療法および脳血管内治療]後のAKI発症頻度や転帰については不明である.AKIのバイオマーカーとして尿中liver-type fatty acid binding protein (L-FABP)が注目されているが測定結果に日数を要するため実臨床ではまだ浸透していない.本研究はSCUで早期再灌流療法を施行した脳梗塞患者を対象に尿中L-FABPとAKIとの関連を検討する.また早期再灌流療法を施行していない脳梗塞患者や脳出血患者も研究対象として調査を進めていく。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
倫理委員会承認後2017年1月から3月からの3か月間で急性期脳卒中患者150例が登録された。そのうち30例で再灌流療法を行った。約2年間の研究を予定しており最終的には急性期脳卒中患者は700例前後、再灌流療法を施行した患者も目標の200例に到達することが予想される。
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今後の研究の推進方策 |
症例登録が順調に進んでいるが人的不足もあり尿中L-FABP測定は外注業者に依頼することで対応している。
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次年度使用額が生じた理由 |
倫理委員会承認が予定より遅くなり研究開始が2017年1月からになったため次年度使用額が生じた。
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次年度使用額の使用計画 |
尿中L-FABP測定費用に使用する。
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