当院救急外来を受診するSIRSの診断基準を満たす70歳以上の高齢者を対象に、プレセプシンの有用性を検討した。通常採取する血液培養2セットとCRP、PCTに加えてプレセプシンも測定する。またSOFAスコアとAPACH2スコアを記録し、CRP、PCT、プレセプシンを血培結果(陽性(+) vs.陰性(-))で比較検討した。
プレセプシンは血液培養陽性グループにおいて有意に高かった。また血培結果を目的変数、プレセプシン、PCT、CRPを説明変数とした多変量解析では、プレセプシンで関係があった。救急外来における高齢者の重症細菌感染症の判別法としてP-SEPの有用性が示された。
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