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2016 年度 実施状況報告書

sclerostinの骨内動態に関する生体内凍結技法を用いた免疫局在学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 16K20417
研究機関朝日大学

研究代表者

渡邉 竜太  朝日大学, 歯学部, 助教 (00586927)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2018-03-31
キーワードsclerostin / 免疫電顕法 / 有限要素法 / メカニカルストレス / 骨細胞
研究実績の概要

本研究では歯槽骨に分布するsclerostinの局在を生体内凍結技法にて検出する事を目的としているが、sclerostinはメカニカルストレスの強弱によって局在が変化する事が知られている。ところが骨細胞が骨組織内でどのような種類・強度のメカニカルストレスに対して応答するかは明らかにされていない。そこで有限要素解析結果と、sclerostinの組織学的局在とを比較検討することで、骨細胞がclerostin産生調節において反応する応力の種類と強度について解析した。
その結果、骨細胞が産生・分泌するsclerostin の免疫局在と圧縮・引張応力との間に明瞭な対応は認められなかった。一方、sclerostin の免疫局在はvon Mises応力の分布と対応しており、30MPaを越えるvon Mises応力が分布する領域では免疫局在は認められなかった。骨細胞の突起は細胞体から放射状に伸び出し互いに網目状のネットワークを形成しているため、骨細胞は一方向性を有する圧縮・引張応力ではなく、全ての突起に加わるひずみエネルギーの総和としてのvon Mises応力に反応していると考えられる。また骨細胞はvon Mises応力に対する反応閾値を持っており、閾値を越える強度の応力を感知することでsclerostinの産生が抑制されることが示唆された。

1)渡邉竜太,矢野航,佐藤和彦,小萱康徳,江尻貞一.骨細胞が反応する応力の種類・強度に関する解析.第76回中部支部学術集会.松本.2016年10月8日

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

当該年度は研究者の病気休職によりの研究のほとんどの過程を遂行する事が出来なかった。

今後の研究の推進方策

研究者の病気回復次第当初の研究の進行を行うこととする。
また研究期間を鑑み、sclerostinとLRPレセプターとの共局在に関する実験を省略する可能性を考慮している。

次年度使用額が生じた理由

2016年の夏季以降、研究者の病気休職のため研究の遂行が不可能であったため。

次年度使用額の使用計画

研究者の病気回復次第当初の申請通りの金額の使用を考えている。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2016

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 骨細胞が反応する応力の種類・強度に関する解析2016

    • 著者名/発表者名
      渡邉竜太,矢野航,佐藤和彦,小萱康徳,江尻貞一
    • 学会等名
      第76回中部支部学術集会
    • 発表場所
      松本
    • 年月日
      2016-10-07 – 2016-10-08

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公開日: 2018-01-16  

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