今後の研究の推進方策 |
今年度は昨年度分の動物実験も併せて行うため研究に対するエフォートの割合を高くする。実験は卵巣摘出した家兎の下顎頭吸収モデル確立後、試料採取時期のプロトコールを見直し、必要であれば試料採取時期を変更する。各群3羽(6側)ずつ計24羽の下顎骨延長を行う。それぞれの待機期間において安楽死させ、顎関節の滑液採取ならびに下顎骨を採取する。採取した試料を10%ホルマリン液で固定する。なお、対照群は卵巣摘出した家兎を用いて骨切りを行わず、かつ延長器の装着をしないもの3羽(6側)、骨切りを行うも延長器を装着しないもの3羽(6側)とする。評価法は1, マイクロフォーカスCTにて、骨吸収部の微細構造評価。三次元画像構築作成、NIH imageによる骨吸収部の面積評価 2, 組織学的検討:下顎頭部を中央で2つに分割し、脱灰標本、非脱灰標本に分けて染色。染色法( ヘマトキシリン・エオジン染色、酒石酸耐性酸フォスファターゼ染色、コラーゲンⅠ、Ⅱ染色)3, 分子生物学的解析:家兎の顎関節内滑液の解析。ELISA法、CBA法を用いて各種サイトカインIL-1β、IL-6、TNF-αのタンパク量を測定また、卵巣摘出しない家兎のPCRモデルとの比較については、先の研究(JSPS科研費25861774)での下顎頭部の骨吸収の程度・ 組織学的評価・ 各種サイトカインのタンパク量の定量的評価の結果と比較する。
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