抗体産生機構に重要な役割を果たしている胚中心反応のシェーグレン症候群 (Sjogren’s syndrome;SS) 病態への関与について解析を行った。SSモデルマウスの脾臓や頸部リンパ節では、Tfhや胚中心B細胞が増加しており、胚中心反応が亢進していることが示唆された。また、Tfh分化に重要な転写因子の1つであるAscl2がCD4陽性T細胞中で発現亢進しており、Tfhの過剰な分化に寄与している可能性を示した。また、SSモデルに抗CD20抗体を投与すると、胚中心領域の面積が縮小など、自己免疫病態の改善を認めた。以上より、胚中心反応の更新が、SSの病態増悪に寄与している可能性を示した 。
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