研究課題/領域番号 |
16K20473
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
保存治療系歯学
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研究機関 | 朝日大学 |
研究代表者 |
長谷川 智哉 朝日大学, 歯学部, 助教 (80761585)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | リン酸カルシウムセメント / αTCP/Te-CP / 水酸化カルシウム製剤 / MTAセメント / 直接覆髄 / 硬組織誘導 / 歯髄細胞 / 生体親和性 |
研究成果の概要 |
覆髄剤としては水酸化カルシウム製剤が一般的であり、抗菌特性を有し、被覆組織の迅速な形成を可能にし、そして露出領域の治癒および閉鎖を促進すると考えられているが、その強いアルカリ性により歯髄に著しい刺激をもたらし、広範囲の歯髄壊死を引き起こす。このため、良好な生体適合性を有しそして硬組織被覆の形成を促進する新しい覆髄剤を開発する試みがなされてきた。本研究では、α-TCP / Te-CPからなるセメントを3種開発し、培養ヒト歯髄幹細胞およびラット露髄モデルを用いてセメントの硬組織誘導性、生態親和性を評価し、水酸化カルシウム製剤よりも細胞親和性に富みながら、同等の硬組織誘導能を有することを見出した。
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自由記述の分野 |
歯内療法学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
歯髄保存は、歯の長期保存にとって重要であるが、う蝕等によって歯髄が露出した場合は保存が難しい。このような場合、水酸化カルシウム製剤が直接覆髄剤として最も一般的である。しかしながら、強アルカリ性であり組織親和性の点で問題がある。そこで、本研究では細胞親和性、組織親和性に優れた覆髄剤を開発するためリン酸カルシウム系のα-TCP / Te-CPからなるセメントを3種開発した。そして、培養ヒト歯髄幹細胞とラット露髄モデルを用いてセメントの硬組織誘導性、生態親和性を評価し、水酸化カルシウム製剤よりも生態親和性、細胞親和性に富みながら、同等の硬組織誘導能を有することを見出した。
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