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2019 年度 研究成果報告書

口腔保湿剤と義歯安定剤が上顎全部床義歯の維持力に及ぼす影響

研究課題

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研究課題/領域番号 16K20512
研究種目

若手研究(B)

配分区分基金
研究分野 補綴・理工系歯学
研究機関昭和大学

研究代表者

角田 拓哉  昭和大学, 歯学部, 兼任講師 (30756234)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2020-03-31
キーワード口腔保湿剤 / 義歯安定剤 / 全部床義歯 / 口腔乾燥
研究成果の概要

高齢患者には, 口腔乾燥症により義歯の維持が困難になる場合が多い。そこで義歯安定剤クリームタイプ,口腔乾燥症用義歯安定剤ジェルタイプ,口腔保湿剤ジェルタイプ,義歯用保湿剤を用い,安静時,機能時を模型上で再現し,維持力の経時的変化から義歯維持力向上に対する有用性を比較検討した。
義歯安定剤は、60分以上の食事時間で良好な保持力を示したが、一般的な食事時間と飲酒時間で洗浄性は良好であった。 しかし,一般的な飲食時間では,なじみも良く,清掃性も高い,口腔乾燥症用義歯安定剤の有用性が示唆された。

自由記述の分野

高齢者歯科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

超高齢社会を迎えた現在、口腔機能の維持・向上が介護予防につながるとして注目されてきている。全部床義歯患者において、義歯の維持・安定は口腔機能に直接的な影響を与える。しかし、口腔乾燥症や高度な顎堤吸収の患者の増加に伴い、義歯の維持が困難になる場合が多い。その解消に義歯安定剤を使用する患者もいるが、除去困難により細菌の温床となる可能性がある。そのため口腔の清潔が困難な高齢者などには誤嚥性肺炎のリスクが増加する。そこで口腔保湿剤や口腔乾燥症用義歯安定剤が従来の義歯安定剤の代用として用いることで,患者のQOLだけでなく,患者本人や介助者の義歯管理にも有効性を示せると考えられる。

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公開日: 2021-02-19  

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