近年,口腔内スキャナが著しい発展を遂げ光学印象が従来の印象材を用いた印象法の代替となりつつある.しかしながら,日本ではまだ保険収載に至っておらず,口腔内スキャナの恩恵を患者が受ける場面は少ない.また,光学印象はその特性上見えないものはスキャンできないため,0.5mmを超える歯肉縁下マージンは印象が困難である.そのような場合,不快感をともなう従来法印象をおこなう必要がある.しかし,本研究の技術を融合させれば,仮に光学印象でスキャンできない部分も超音波によって撮影することが可能となる.超音波は放射線と異なり,人体への為害性もないため,臨床応用が期待される技術である.
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