• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2016 年度 実施状況報告書

補綴的・栄養学的介入によるオーラル・フレイルの予防効果検証とバイオマーカーの検索

研究課題

研究課題/領域番号 16K20523
研究機関愛知学院大学

研究代表者

小島 規永  愛知学院大学, 歯学部, 講師 (30469001)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワードオーラルフレイル / 口腔機能低下 / 補綴 / 唾液 / 認知症 / 低栄養
研究実績の概要

世界に先駆けて超高齢社会をむかえている日本において健康寿命延伸のカギを握る口腔機能が注目されており、口腔衛生管理および口腔機能管理を拡大・普及することは極めて重要である。また、健康寿命短縮の大きな要因でもある認知症や低栄養についても、歯科医師が早期発見における役割だけでなく、かかりつけ医と連携して、口腔機能をはじめ食生活の管理を適切に行うことが必要である。そこで本研究の目的は、口腔機能低下症、認知症、低栄養の相互関連性を考察すると共に、これらに対する口腔衛生管理および口腔機能管理(補綴的介入)と栄養学的介入による効果を検証し、客観的に評価できる唾液中のバイオマーカーを検索することである。
先ずは研究を開始する前に、平成28年度第3回愛知学院大学歯学部倫理委員会(平成28年9月1日)において承認を受けた。
研究の成果としては、研究実施計画において平成28年度に予定していた介入前の研究協力高齢者に対して口腔機能、認知機能、栄養状態を調査した。それらの調査結果はこれまでに論文等により報告されている傾向と同様な結果が得られているため、本研究で用いた評価方法等については今後も継続していく予定である。また、口腔機能等の調査とは別に研究協力高齢者から唾液を採取し、たんぱく定量やMPO濃度の計測等についても解析を行っている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

研究を開始する前に、平成28年度第3回愛知学院大学歯学部倫理委員会(平成28年9月1日)において承認を受けている。
研究実施計画において平成28年度に予定していた介入前の研究協力高齢者に対して口腔機能、認知機能、栄養状態について約40名を調査した。それらの調査結果については平成29年度に学会発表を予定している。
また、口腔機能等を客観的に評価できる唾液中のバイオマーカーを検索するため、約20名の研究協力高齢者から唾液を採取し、唾液のたんぱく定量やMPO濃度の計測等の解析を行っている。

今後の研究の推進方策

平成29年度は、サンプル数を増やすことと既に調査した研究協力高齢者に対する介入後の調査・唾液採取を計画的に行っていく予定である。
研究項目の追加として、研究協力施設において定期的に実施されている血液検査の結果を用いて、炎症マーカー、酸化修飾たんぱく質等について、唾液での解析結果との相関性についても検討していく予定である。
また、学会発表、論文投稿については、研究結果が纏まり次第随時行っていく予定である。

次年度使用額が生じた理由

平成28年度は、研究器具等の整備や実際の研究に充実を図ったため、研究の成果発表としての学会発表、論文発表などに使用した費用が少なかっことにより次年度使用額が生じた。

次年度使用額の使用計画

次年度使用額については、翌年度分として請求した科研費と合わせて、追加で必要となった際の研究器具の購入、研究の成果発表として学会発表、論文発表などへの使用を予定している。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2017

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 要介護状態と認知機能が口腔機能の及ぼす影響について2017

    • 著者名/発表者名
      西口寛一郎 小島規永 秦正樹 永井雅代 丸山和佳子 武部純
    • 学会等名
      日本補綴歯科学会学術大会
    • 発表場所
      パシフィコ横浜(神奈川県・横浜市)
    • 年月日
      2017-06-30 – 2017-07-02
  • [学会発表] 要介護高齢者における口腔機能、栄養状態、認知機能の関係について2017

    • 著者名/発表者名
      西口寛一郎 小島規永 加藤親伴 西口健二郎 武部純
    • 学会等名
      日本老年歯科医学会学術大会
    • 発表場所
      名古屋国際会議場(愛知県・名古屋市)
    • 年月日
      2017-06-14 – 2017-06-16

URL: 

公開日: 2018-01-16  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi