培養条件、乾燥条件などを変えてシートを作製し、生体材料として必要な条件として以下の4点に着目して評価し、これらについて優位なシートの作製・加工法を確立してきた。 1)膨張して根管壁に密着する ・・・吸水膨張性 2)除去時に破断しない ・・・引っぱり強度 3)貼薬時の薬効が持続する ・・・薬剤徐放性 4)生体に対して有害性がない・・・生体安全性 これをもとに、関節円板をモチーフとしたディスク状の“ナタデココディスク”を調整した。実際の臨床においては、顎関節強直症の外科的治療例の蓄積を行ってきた。中間挿入物に頬脂肪体を使用した症例を含む臨床例について、国際学会で発表を行った。国内外の学会に参加し、顎関節疾患、再建材料、その他治療法などについての情報収集を行った。 また、ナタデココシートを上顎洞底挙上術へ応用する研究も行った。
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