BMP (bone morphogenetic protein)は、筋組織に埋入すると異所性の骨形成を誘導する。我々はTGFが BMP-2の異所性骨形成能を強力に促進する一方,菌体や,菌体成分であるLPSがそれを抑制することを見いだした。解析の結果、TGFの添加により骨芽細胞数と軟骨細胞数が増加し、破骨細胞数が半減していた。一方、菌体やLPSによって骨体積は、50%以下に減少したがIL-1欠損マウスでは回避された。さらに、異所性骨形成初期の組織から回収した培養細胞にIL-1を添加すると、細胞の増殖が抑制されたため、LPSの骨形成抑制作用はIL-1を介していることが判明した。
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