本研究ではマウス口腔癌モデルで化学療法の抗腫瘍効果を免疫学的解析を用いて検討した。マウス口腔癌モデルで化学療法による腫瘍細胞のアポトーシスを調べた。また化学療法が担癌マウスにおける免疫細胞の分布に影響するか調べた。 化学療法は、in vitroで有意な口腔癌細胞アポトーシスを誘導し、in vivoではマウス腫瘍増殖を著しく減弱させ、担癌マウスのMDSCおよびB細胞を減少させた。 さらにCD80、CD86、CD40など免疫補助分子および接着分子の発現を増強した。 これらの結果は、化学療法が口腔癌の治療における抗腫瘍効果を促進する宿主抗腫瘍免疫応答を誘導し得ることを示唆している。
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