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2016 年度 実施状況報告書

頭蓋顔面の形成を制御する分子ネットワークの解明

研究課題

研究課題/領域番号 16K20572
研究機関大阪大学

研究代表者

天野 克比古  大阪大学, 歯学部附属病院, 医員 (20448129)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2018-03-31
キーワード頭蓋 / 顎顔面 / 発生 / conditional knockout マウス / 分子機序
研究実績の概要

頭蓋骨は正常な膜性骨化と頭蓋縫合の維持により形成され、その発生異常は頭蓋・顎顔面における形態異常や審美障害、咬合異常、脳神経系の発達遅延など様々な臨床的問題に通じると考えられる。頭蓋骨の発生を制御する分子ネットワークは複雑であるため詳細な分子機序は十分に明らかにされていない。KAKEN若手B研究費の支援の下、申請者はIhh/Pth1rという2つの分子に着目して研究を実施している。本研究では、in vivo におけるmouse geneticsを駆使し、頭蓋未分化間葉系細胞特異的なconditional knockout マウス、Prx1-Cre;Ihhfl/fl およびPrx1-Cre;Pth1rfl/flを作成しその頭蓋骨の表現型を解析する計画であった。本年の実績報告としては、まずマウス資源やin vivo における解析材料を獲得して、セットアップできたことが挙げられる。FloxマウスやCreマウスについて、研究協力者であるBeate Lanske博士 (Harvard School of Dental Medicine、教授)およびJackson Laboratoryから輸入または購入し、申請者の動物実験スペースにて現在、飼育繁殖されている。繁殖計画は予定通り進行して現在はFinal Breeding Pairを維持している状態である。また、条件検討を通じて安定してGenotypingが可能になったことやPhenotypingに用いるシステムを研究室内にセットアップできたことが進捗である。今年度は変異体の解析を精力的に行い、これら2分子の膜性骨化と頭蓋縫合の維持における機能や重要性を解明していきたいと考えている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

遺伝子組み換え実験計画書や動物実験計画書に関して、認可が下りるまで一定の時間を費やさざるを得なかったが、遺伝子改変マウスの搬入や繁殖、研究室内のセットアップは現在のところとくに問題なく進行している。

今後の研究の推進方策

当初の研究計画どおり、本年は変異体の頭蓋骨の発生について詳細な解析を行っていきたいと考えている子マウスにおいてPrx1-Cre;Ihhfl/fl およびPrx1-Cre;Pth1rfl/flといった変異体が安定して採取できるようになっており、形態学的解析、組織学的解析、分子生物学的解析をすすめていく予定である。

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公開日: 2018-01-16  

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