研究成果の概要 |
ヒト口腔扁平上皮癌細胞株を継代し通常培養と低酸素培養を行った。また、臨床検体として原発巣と正常組織を採取した。酸素条件と分化度の違いによる幹細胞性因子の発現を検討した。その結果、低酸素培養細胞と中・低分化型臨床検体で、Oct3/4, Sox2, Nanogの有意な発現上昇が認められた。さらに、後ろ向きに術後経過が調査可能であった患者の病理組織検体を収集し検討した。その結果、Oct3/4, Sox2, Klf4の高発現が3年疾患特異的生存率の有意な低下と関係した。また、リンパ管新生能因子の発現も検討した。その結果、PodoplaninとLYVE-1の高発現が頸部リンパ節転移と有意に関係した。
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