本研究の目的は、頭頸部癌の放射線療法に併発する唾液腺萎縮症を対象に、新規の血管内皮前駆細胞(EPC)濃縮法により誘導された細胞群のエクソソームを用いた治療を展開することで、萎縮唾液腺組織の再生を図る治療技術を開発することである。血管新生能力をColony Forming Assayで評価したところ、培養期間が5日の場合が最もColony数の増加を認めた。続いて5日間培養後の細胞よりエクソソームを抽出し、萎縮唾液腺に局所投与したところ治療効果が見込める現象を一部確認できたため、詳細なメカニズム解析を目的に現在細胞投与実験を継続して実施している。
|