研究課題
われわれは2013年よりMerckよりCetuximabの薬剤提供を獲得し、口腔扁平上皮がん細胞株にてCetuximab耐性株の樹立に成功した。この耐性株を含めた8つの細胞株をもちいてCetuximab感受性を測定し、そのタンパク発現を確認した結果、EGFRの発現量と抗腫瘍効果に正の相関を認めた。また下流であるリン酸化Aktの発現も同様に正の相関を見いだした。また、われわれはHumanのNK細胞を口腔扁平上皮がん細胞株およびCetuximab耐性株と共培養した条件下において、Cetuximab感受性の変化が生じるか確認している。ADCC活性を定量化し、Cetuximab感受性との関連性を追求している。また、実際Cetuximab投与を行っている患者群の腫瘍サンプルをもちいて、Cetuximab感受性に関わる因子の同定を探索中である。また、Cetuximab投与患者の血液サンプルも採取しており、免疫学的な個人の能力とCetuximabにおける抗腫瘍効果との関連を調べる予定である。
4: 遅れている
熊本地震による研究室の損壊および担当者の勤務先変更。
歯科口腔外科学講座の院生が研究を継続。
すべて 2017 2016
すべて 雑誌論文 (6件) (うち査読あり 5件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (6件)
Cancer medicine
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