研究課題
若手研究(B)
口腔扁平上皮癌のリンパ節転移に関して、癌の微小環境の環境変化が転移に関わっている可能性を研究した。腫瘍移植舌に対する外科的介入により微小環境の変化をもたらし、転移への影響を検討した。原発腫瘍への介入により転移は促進された。CD11b+細胞の流入では外科的介入の早期では有意差を認めた。長期間では大きな差を認めなかった。流入LYVE-1+細胞数は有意差を認めなかった。しかし、介入群には環状構造を認めない細胞群を認めそれらが転移促進に関わっている可能性が示唆された。
口腔癌
口腔癌の全癌に占める割合は約 1-2%程度とされている。進行癌や頸部リンパ節転移を有する症例の予後は不良であり、現在のところX線やPETによる画像検索を行っても頸部リンパ節転移の診断精度は70%程度とされている。しかし頸部リンパ節転移のメカニズムはほとんど明らかになっていない。本研究では口腔扁平上皮癌の頸部リンパ節転移のメカニズムに関して行った。癌本体への介入による特定の細胞群の流入などの環境変化によりリンパ節転移が促進される可能性を認めた。