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2016 年度 実施状況報告書

骨組織維持機構の解明による新規骨粗鬆症治療戦略の構築

研究課題

研究課題/領域番号 16K20609
研究機関獨協医科大学

研究代表者

小宮山 雄介  獨協医科大学, 医学部, 助教 (90586471)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワードコンディショナルノックアウトマウス / 破骨細胞特異的ノックアウトマウス / Ihhノックアウトマウス
研究実績の概要

1)Cre-loxPシステムを用いた組織特異的ノックアウトマウスによる骨芽細胞分化誘導因子の発現検討
現在までに、入手可能であったRANK-CreマウスとIhh-floxマウスを交配し、破骨細胞特異的にIhhをノックアウトするマウスを作製している。当初の計画では、Ihh fl/flマウスとRANK-Cre;ihh-fl/wtマウスを交配してRANK-Creを持たないがIhh-fl/flを持つマウスをコントロールとしてRANK-Creが導入されたIhh-fl/flマウス、すなわちコンディショナルノックアウトマウスの骨量を比較する予定であったが、出生後、何らかの理由により長期生存せず、また、出生率もメンデルの法則に合致しないことから、何らかの異常が生じている可能性が示唆された。生後、成体となる8-10週の個体で骨量を比較したところ、RANK-Cre;Ihh flox/wtでは全くのwtマウスでに比較して骨量が低いものの、本来のコントロールであるIhh-fl/flマウスと比較すると骨量が多くなっていることがわかった。しかし、遺伝的バックグラウンドが異なり、直接の比較検討ができるマウスは解析に十分数を確保できていないこともあり、RANK-Creマウスを遺伝的バックグラウンドに持つマウスでIhh-wt/wtとIhh-fl/wtのヘテロマウスを比較する方針に変更し、現在マウスの作製を順次進めている段階である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

当初計画していたノックアウトマウスを作製したところ、いままであまり注目されていなかった表現型を観察している可能性が示唆されている一方で、研究目的を遂行する上で適切と考えられるマウスの作製方法を再検討する必要があり、方針の修正が必要となっている。

今後の研究の推進方策

マウスの作製RANK-Creマウスをバックグラウンドに持つマウスの交配を進めている。一方で、次年度の計画にあったin vitroでの解析の準備を進めることで、研究期間の無駄がないように計画を調整している。

次年度使用額が生じた理由

研究協力施設において円滑に研究遂行を行う目的でマウスの維持費を捻出しており、現段階ではマウス維持費がかかっていないことが理由としてあげられる。しかし、今後は費用負担することとなっており、さらに、マウスの維持を本研究施設でも行う計画となっていることから、次年度使用額を用いてこれらの費用を捻出する計画である。

次年度使用額の使用計画

トランスジェニックマウスの輸送費用を含め、本施設(獨協医科大学)での維持・飼育に必要な費用として使用する。また、現状で研究協力施設で飼育を継続する分に対する費用も捻出する予定である。

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公開日: 2018-01-16  

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