研究成果の概要 |
頸部リンパ節転移の有無は予後予測に重要である。診断精度の向上には、信頼性の高いマーカーが必要である。唾液を用いたメタボローム解析を口腔扁平上皮癌患者22症例、健常人21例に行った結果、499のイオン性代謝物のうち25代謝物が口腔扁平上皮癌患者と健常人の2群間において統計学的有意差を認めた。特にCholine, p-Hydroxyphenylacetic acid, 3-Hydroxybutyric acidが口腔扁平上皮癌患者で、Ureaは、健常人で高値であった。3-Hydroxybutyric acidは過去に口腔扁平上皮癌での報告はない代謝物であった。
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