研究課題
若手研究(B)
簡便な方法で計測ができるモーションキャプチャを用いて嚥下中の口唇の動きを客観的に評価することが目的である。9名の健常男性を対象に、水5mlと20mlを自分のタイミングにて一口で嚥下させた。左右の口角に反射マーカーを貼付して嚥下中の口唇の動きを計測し、舌圧を同期記録した。最大舌圧値、口角間距離変化量の最大値、口唇が作用して舌が挙上するタイミングを調べるために両者の時間の差(口唇-舌 時間)を求めた。一口量の増加により、最大舌圧は変化しなかったが、口角間距離変化量の最大値は大きく、口唇-舌 時間は短くなった。以上より本結果は、嚥下時の口唇動態の定量的評価ができたことを示唆した。
小児歯科