常在菌は免疫応答に重要な役割を果たす。本研究では、歯周組織においてリポポリサッカライド (LPS) に対する免疫応答が、常在菌の有無によりどのように異なるのかを解明することとした。無菌であるgerm-free (GF) マウスと常在菌を保有するspecific-pathogen-free (SPF) マウスを用い、LPS塗布前、LPS (10mg/ml) を塗布3時間後、24時間後、および72時間後に、歯周組織を採取した。SPFマウスは、LPS塗布3時間後にCD4T細胞が多くなり、炎症関連因子の発現も上昇した。GFマウスでは、末梢血中および歯周組織上ともに炎症関連因子に大きな変化はなかった。
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