我々は、歯髄除去または抜歯処置を受けた患者192人の口腔内サンプル内のHelicobacter pylori遺伝子の有無と、胃感染との関連を調査した。13.0%が尿検査よりH. pylori感染陽性であった。また、12.0%の歯髄よりH. pyloriが検出された。この内21人はH. pylori感染および歯髄からのH. pylori検出の両方がみられた。歯垢からH. pyloriは2人検出されたが、唾液から検出されなかった。また、H. pylori感染者の内、歯科臨床診断で重度う蝕を有していると診断された者は有意に歯髄内にH. pyloriが存在していた。
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