本研究に同意を得た健康な成人男女110名を対象に、試験群および標準治療群に割り付けた。試験開始時に被験者全員に専門的機械的歯面清掃(PMTC)および保健指導を行った。試験群は、PMTC直後にDental Drug Delivery Systemによる歯面上の除菌を図り、その後継続実施した(約90日間)。試験開始時と終了時に口腔診査およびFMD計測を行った。口腔診査の結果、両群ともに改善が認められた。特に、試験群のBOPは、開始時と比較して有意に減少した。FMDについては減少したが、有意差が認められなかった。本実験条件において、血管内皮機能に対する歯周組織健康状態改善の有効性は認められなかった。
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