糖尿病性潰瘍は糖尿病の重大な合併症の一つである。糖尿病性潰瘍の治療は難渋することが多いのが現状であり、効果的な局所創傷治療の開発が切望されている。そこで本研究課題では、Ⅱ型糖尿病モデル動物へのエストロゲン投与による皮膚創傷治癒への効果の検証を目的とした。Ⅱ型糖尿病モデルとしてdb/dbマウスを用い、創傷の治癒過程の推移や各種免疫組織化学染色による分析を実施した。その結果、2型糖尿病マウスへのエストロゲン投与はYm1陽性細胞数を増加させ、上皮形成や脈管形成を促進し、皮膚創傷治癒を促すことが示された。
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