研究課題/領域番号 |
16K20713
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研究機関 | 静岡県立大学 |
研究代表者 |
佐藤 唯 静岡県立大学, 看護学部, 客員共同研究員 (60756922)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | アンビバレント / 中堅看護師 / やりがい / 負担 |
研究実績の概要 |
本研究は、看護の質の向上に直接影響する中堅看護師の定着促進を目指し、中堅看護師に対する役割付与に焦点をあてて、メンタルヘルスに対する自己管理能力を高めるための支援構築の一助とすることを目的と研究を計画している。具体的には、役割付与によって認知される「やりがい感」と「負担感」の同時認知というアンビバレント状況にある中堅看護師の精神的健康と自尊感情や自己概念などの関連を明らかにすることである。 平成28年度においては、最終年度に向けて以下の成果を得た。 ①本研究における最重要キーワードである「アンビバレント」状況における中堅看護師に影響が考えられる個人因子の文献検討を行い、研究計画の信頼性と妥当性を高めた。 ②第20回日本看護管理学会学術集会に参加し、中堅看護師のメンタルヘルスにおける新たな知見を得た。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
本研究は平成28年度から2年計画で行う研究である。 本年度の前半は他大学への転出により多忙となり、後半は妊娠により研究の中断を余儀なくされたことにより、当初計画していたデータ収集までを実施することができなかった。しかし、学会参加や他大学において研究方法や分析方法の新たな知見を得ることができた。来年度の前半は出産により研究の中断を余儀なくされるが、後半は研究の実施に必要な時間の確保ができるため、遅れを取り戻せるものと考えている。
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今後の研究の推進方策 |
平成29年度前半は、出産により研究の中断を余儀なくされるため、後半より再開する。 ①9月下旬に所属機関における倫理審査に書類を提出し、10月に倫理審査を受ける。 ②11月から12月に質問紙を配布する。 ③1月から2月に分析し、その後学会発表にて成果を発表する。 ④2月から3月に論文を執筆する。
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次年度使用額が生じた理由 |
平成28年度は、研究を始めるにあたり、パソコンを購入し研究環境を整え、研究の情報収集のために学会へ参加したが、他大学の転出や妊娠による研究の遅れにより質問紙作成用の物品や印刷費、郵送費、データ入力の際の人材確保のための人件費等において未使用額が発生した。
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次年度使用額の使用計画 |
平成28年度の未使用額は、平成29年度において同じ目的で使用する計画である。
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