本研究では、長時間の安静臥床を強いられる患者への看護技術の新たな方法としての圧取り除きグローブを用いた介入のエビデンスを明らかにした。一時的ながら安楽の効果が確認できたことから、体位変換との併用により、患者の安楽性が保たれることが示唆された。介入の時間は、本研究の結果より、安楽性については個人の主観が大きく反映され、その個人差が前提となるものの、おおよその介入時間が明確となった。さらに、体圧との関連からも、時間が経過するとともに効果が表れやすいことも明らかとなった。今後、患者の安楽を保つために看護技術を組み合わせた看護ケアを行うことが必要であり、その際のエビデンスとなるものであると考える。
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