研究課題/領域番号 |
16K20716
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研究機関 | 札幌医科大学 |
研究代表者 |
中村 円 札幌医科大学, 保健医療学部, 助手 (10737505)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 退院支援 / 意思決定支援 |
研究実績の概要 |
①文献検討 退院支援、transitional careにおける意思決定支援に関する国内外の文献を収集し、文献検討を行った。その結果、退院支援において、どこでどのように療養したいのかという患者と家族の意思決定は、退院後のQOLや満足度などに大きく影響することが明らかになった。この重要な決定を支援するためには、患者・家族に関わる退院調整看護師と病棟看護師の資質の向上や連携・協働体制が必要であるが、両者がどのような自己の役割認識を持っているのかは明らかになっていない。今後は、退院に伴う意思決定支援について、それぞれの看護師がどのような役割認識を持ち、実践しようとしているのかを具体的に明らかにすることが課題として挙げられた。 ②模擬事例の作成 本研究では、模擬事例に対し研究対象者が検討した看護実践に関する半構造化面接を行う。模擬事例は、文献を参考に退院支援が必要な患者状態像に基づいて作成した。模擬事例の作成過程では、模擬事例に関連する疾患の専門医、急性期病院に勤務する看護師からスーパーバイスを得た。さらに、看護師2名に模擬事例を提示し、プレインタビューを行った。 ③病棟看護師と退院調整看護師に対する半構造化面接の実施 作成した事例を用いて、急性期病院に勤務する病棟看護師と退院調整看護師の計13名に対し、半構造化面接を行った。調査内容は、模擬事例における看護実践の内容から、病棟看護師と退院調整看護師それぞれの役割認識に関するインタビューを実施した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
本年度は、国内外の文献検討と並行して、意思決定支援が必要な模擬事例の作成を行う計画であった。計画通り、文献検討ならびに、模擬事例の作成を行うことができた。さらに、研究対象施設の確保が順調に進んだことから、次年度に予定していたデータ収集を開始することができている。
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今後の研究の推進方策 |
今後は退院調整看護師ならびに、病棟看護師に対して行った面接調査で得られたデータの分析を実施する。調査により得られたデータを質的に分析し、結果をまとめる。 また、結果が得られた段階で積極的に学会発表を行い、研究成果の発信に努める。
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次年度使用額が生じた理由 |
今年度は学会発表にかかる費用が計上した予算よりも少額であった。 また、今年度は研究対象者から謝金の辞退等の申し出があったことから、謝金の支出が少なく、次年度使用額が生じた。
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次年度使用額の使用計画 |
次年度はデータ分析に使用するパーソナルコンピューターならびに、ソフトウェアの購入を計画する。また、学会発表のための旅費や、国際学会で発表するための翻訳・英文校正に係る費用として使用する。
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