本研究は、病棟看護師と退院調整看護師の退院に伴う意思決定支援に関する、それぞれの看護師の役割認識を明らかにすることを目的とし、病棟看護師7名、退院調整看護師6名の計13名に面接調査を実施し、質的記述的に分析した。 病棟看護師の自己の役割認識は6カテゴリー、退院調整看護師に期待する役割認識は3カテゴリーに集約された。また、退院調整看護師の自己の役割認識は6カテゴリー、病棟看護師に期待する役割認識は4カテゴリーに集約された。これらの結果から、病棟看護師と退院調整看護師は患者の療養生活と密接に関わる看護職としての共通性を認識しながらも、相互の特性を活かし、補完し合う役割を発揮する必要性が示唆された。
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