研究課題/領域番号 |
16K20718
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研究機関 | 群馬県立県民健康科学大学 |
研究代表者 |
佐藤 正樹 群馬県立県民健康科学大学, 看護学部, 助教 (30570163)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | 起立動作 / 視線 / 表面筋電図 |
研究実績の概要 |
看護基礎教育の中では,ボディメカニクスを活用した身体の動かし方が教育の中心となっているが,看護職者の腰痛自覚数は全体の半数にも上り,教育機関での教育内容にも問題がある可能性がある.対象者の身体を動かす際,従来の方法ではない別のアプローチも必要であると考える.そこで,椅子に着座している状態から起立する際に対象者の視線を誘導することで,筋活動にどのような変化が所持るのかを明らかにすることを目的に実験を実施しているところである. 平成28年度は,所属機関の研究倫理審査委員会の承認を得て(健科大倫第2016-13号),被験者は日常生活動作に支障がないBMI25未満の健康成人を応募し,28年度中は12人の測定を行った.椅子の高さは,股関節・膝関節は屈曲90度,足関節は屈曲0度となる高さとし,座位は椅子に浅く座り足を背部側に引き,足部は大転子間幅左右に開く姿勢とした.視線位置の決定方法は,被験者の前方にスケールを縦に設置し,起立時の視線の高さにマーカーAを貼付する.座位時にマーカーAを注視したときの視線角度が水平から30度,45度,60度になるようスケールと被験者との距離を設定した.起立方法は,被験者個々の立ち上がりやすい起立速度とした.マーカーAを注視しているかは,視線計測装置を用いて確認し,筋電計を用いて腰部,臀部,下肢の表面筋電図を測定した.起立動作終了時には,視覚的評価尺度を用いて腰部,大腿,下腿部の負担感を測定した.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初の予定通り,平成28年度中に所属施設の倫理審査の承認を得て実験を開始することができたため.
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今後の研究の推進方策 |
平成29年9月まで,被験者を応募し実験を継続する予定である.平成29年10月以降は実験で得られたデータを分析してまとめる.
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次年度使用額が生じた理由 |
平成28年度に研究を行う上で必要な物品を購入した結果,10,241円の残金が生じた.表面筋電図の測定に使用する電極は使用期限が定められているため,極力余剰が生じないように計画的に購入する.
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次年度使用額の使用計画 |
平成29年度は,実験の継続,測定データの解析・分析を実施する予定であるため,電極等の測定用消耗品の購入,分析用ソフトウェアの購入,書籍の購入を予定している.また,研究成果報告のための学会参加費や旅費,論文校正・投稿費用を支出予定である.
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