本研究では、急性期病院における看護師と看護補助者の協働のあり方を、看護師が捉えている「業務」の視点から検討した。2つのインタビュー調査を通して、①看護師しかできない行為を看護の要素が含まれるやりようで実践する事が看護師の専心するべき業務であると看護師は認識している、②患者への影響を考慮し、看護師が専心するべき業務より看護補助者の補完業務を優先したり、その他のことを優先している状況があること、が明らかになった。 以上より、効果的な協働の為に、効率的な入力ができる電子カルテシステムの構築、現状の人数で完結できる協働体制の再考、看護補助者の役割遂行能力の向上が必要であると考える。
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