本研究の目的は、看護技術「経鼻経管栄養法」について装着型シミュレーターを開発し、看護基礎教育において実践的な技術修得に向けて活用するための示唆を得ることである。2016年度は、文献検討に基づき装着型経鼻経管栄養シミュレーターの試作品を作成し、臨床看護師と看護教員に対してプレゼンテーションを行い、試作品の利点・改善点について意見交換を行った。2017年度は、改良した試作品を用いて、看護学生に技術演習を行い、受講学生を対象に無記名自記式アンケート調査を行った。アンケートの結果から、今回開発したシミュレーターは、限界はあるが患者の気持ちを追体験しながら経鼻経管栄養法の技術が修得可能であると評価した。
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