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2016 年度 実施状況報告書

NICU看護師による注射・採血実施の普及のための意識改革を含む教育パッケージ

研究課題

研究課題/領域番号 16K20732
研究機関獨協医科大学

研究代表者

小西 美樹  獨協医科大学, 看護学部, 准教授 (00515869)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2020-03-31
キーワードNICU / 新生児看護 / 看護技術
研究実績の概要

平成28年度は、NICU看護師の注射・採血実施におけるコンピテンシーを明らかにするために、国内外の教科書、ガイドライン、関連法規等を収集して分析を行った。米国、オーストラリア、ニュージランド等、看護師免許の更新制をとっている国々では、継続教育を提供する企業によって看護師が担う医療処置のマニュアルが教材として作成され、公開されていた。これらを参考に、日本国内で勤務するNICU看護師の注射・採血の知識・技術のアセスメントツールを作成中である。
国内のNICU看護師が注射・採血を実施しない理由を明らかにする目的で看護管理者へのインタビューを計画し、プレテストとして総合周産期母子医療センター勤務の看護管理者1名へ聞き取り調査を行った。この施設においては注射・採血は看護業務として移行中であること、看護管理者自身はNICUでスタッフナースとして勤務していた際に注射・採血を日常的に実施していたことが分かった。このことから、看護管理者自身の臨床経験と注射・採血を看護業務とする意向に関連があると考えた。当初の予定を変更し、総合周産期母子医療センター(約100施設)の看護管理者対象のアンケート調査を実施すべく準備することにした。
平成29年度以降の計画を円滑に進行するため、すでに新生児への注射・採血が看護師の業務として定着している国々の研究者との情報交換と研究への助言を受けられる体制づくりを目的に、国際学会で日本の新生児看護学の学術的成果と臨床実践の現状を発表した。また、国内の関連学会へ参加し、次年度以降のデータ収集における協力施設の確保に努めた。
次年度以降開発を予定している注射訓練用シミュレータ及びe-learning教材に関する技術提供のため、所属大学にて行われた産学連携会議において参加企業数十社に構想をプレゼンし、うち数社と今後の計画を話し合った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

研究代表者の所属異動と異動先での人員体制の変更が重なり、研究実施体制を整えるのに予想以上の時間を要してしまった。

今後の研究の推進方策

平成28年度実施予定であった調査を早期に完了すべく、下記2点について現在準備中である。
1. NICU看護師の注射・採血に関する知識・技術の現状把握のためのアセスメントシート作成
2. NICUの看護管理者への調査のためのアンケート作成
平成29年度はNICU看護師向け注射・採血実施のためのトレーニング教材を作成する。オンラインでの公開を12月までに行い、使用実績の調査を行なう。

次年度使用額が生じた理由

NICU看護師の注射・採血の知識・技術に関する調査と看護管理者への意識調査について、平成28年度中に終えることができなかった。また、資料整理のためのスキャナー機器や消耗品が未購入である。よって、その費用を次年度へ繰り越した。

次年度使用額の使用計画

未購入の機器と消耗品の購入手続きを早急に行なう。NICU看護師の注射・採血の知識・技術に関する調査と看護管理者への意識調査については、調査票を作成中である。完成次第、速やかに調査を実施する。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2016

すべて 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] The Japan Academy of Neonatal Nursing: Our History, Contributions and Future Vision2016

    • 著者名/発表者名
      Konishi M, Utoh H, Osanai S, Uchida M, Kinoshita C, Shimoda A, Sekimori M, Fujimoto S, Muraki Y.
    • 学会等名
      9th Council of International Neonatal Nurses Conference,
    • 発表場所
      Vancouver (Canada)
    • 年月日
      2016-08-15
    • 国際学会

URL: 

公開日: 2018-01-16  

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