2型糖尿病患者における運動の楽しさとして文献的に明らかにした。2型糖尿病患者の運動における楽しさを構成している要素として分かったことは、「家族・仲間の共同」「同じ病を抱える仲間とのコミュニティの存在」、「医療者との良好な関係性」、「運動効果の実感」であった。 「家族・仲間の協同」では、家族や仲間と共同して運動療法に取り組むことで、スポーツ社会学における共振が起き、継続につながる。また共振が起きることで、気持ちを共有することに繋がり、楽しさを感じやすくなる。 「同じ病を抱える仲間とのコミュニティの存在」によって、自身の思い等を共有することができる。また、他者の成功体験に触れることで、自己効力感の向上が高まるピアラーニングに繋がることで、運動療法に対する楽しさを持ち易くなっている。 「医療者との良好な関係性」があることで、患者の努力が承認される機会に繋がり、それがまた頑張ろうという思いに繋がる。楽しさの中には心が満たされるという意味が含まれており、医療者との良好な関係は、運動療法を行っている自身の自己肯定に繋がり、運動療法に対すする愉しさへと変化する。 「運動効果の実感」では、体調が依然と比較して良いという実感を持つことが、快感情に繋がることで楽しさへと変化する。以上のことが分かった。
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