本研究の目的は、介護支援専門員が在宅療養中の高齢糖尿病患者を支援する際に感じている血糖コントロールを困難にしている要因を明らかにすることで、高齢糖尿病患者のセルフケア支援や体調管理を目的として訪問看護を導入することの必要性を検討するための基礎資料とすることである。その結果、訪問看護師が患者と家族の生活の中に入り込み、細やかな継続的な支援を行うこと、生活と糖尿病療養生活を両立するための中心的役割を担うことの必要性が示唆された。また、訪問看護を活用するためには、訪問看護師の社会的認知度の向上が課題であると考えられた。
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