研究課題/領域番号 |
16K20754
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
小濱 京子 熊本大学, 大学院生命科学研究部(保), 助教 (40749082)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 子宮がん / 倦怠感 / 症状マネジメント / 身体活動 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は子宮がん女性において、1)がん治療に伴う倦怠感の変化と、身体活動量および心理・認知的要因との関連、ならびに生活への影響、2)倦怠感に対する症状マネジメントの実態を明らかにすることであった。 昨年度までに実施した文献レビューならびに、英国のサイコセクシュアルセラピストへのインタビュー調査を踏まえ、本年度は、フィールドでの調査を進めるために倫理審査への準備と、フィールドの協力者と調査手順の確認、対象者の特定と協力の可否について検討していった。しかし、予定していたフィールドでの調査実施は、熊本地震の影響が残る中、研究施設・調査対象者の確保が困難となったことから遅延している状況である。具体的には、一時的な非難や、数か月にわたる復興活動などを理由に、熊本市内での研究活動が困難になった。また発災以降の教育体制の再構築、学生への心理支援などにより、予定していたエフォートを本調査に充てることが困難となったことが理由である。 現在、より具体的な調査施設での調査実施を準備するとともに、関連症状の尺度と身体活動の測定方法についても検討を進めている。本年度に予定していたフィールドでの調査実施に関しては、遅れが生じているが、フィールドでの調査に向けて、文献調査ならびに質問紙作成に必要な情報収集、データ収集に必要な機器の購入、フィールドでの調査協力者との打ち合わせを実施していった。また日本看護科学学会と日本がん看護学会に参加し、がん看護学会では関連領域の研究者との情報収集や、発表を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
本年度はこれまでの調査への準備を踏まえ、フィールドでの調査実施を予定していた。しかし熊本地震が発災して以降の影響が残っており、熊本市内の病院施設では一部で診察不可能となるような甚大な被害を受けたことから、予定していた病院施設への調査依頼は極めて困難となった。 調査の実施が一時的に見送られたことに加え、大学の教育体制の再構築、学生への心理支援のための面接の実施、関連施設の看護師や地域住民への震災支援などの業務に時間を費やし、調査に充てる時間を十分確保することができず、また予定していたエフォートを研究調査に充てることが困難となった。
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今後の研究の推進方策 |
病院施設でのデータ収集が円滑に進むよう、以下の体制を整えていく。 1.調査協力を依頼する施設の拡大と、必要な調査対象数を確保するため、外来で実践活動をしている専門看護師を中心に研究協力を求めていく 2.調査対象者への面接によるデータ収集をとりやめ、アンケート調査の一部に自由記述を含めるなどし、必要なデータを収集するなどの対応が必要である 3.当初予定していたがん治療後1カ月後と3カ月後の縦断研究の間隔を検討する
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次年度使用額が生じた理由 |
(理由)研究にかける予定であったエフォートの調整が困難となり、調査開始が遅れている。本年度はデータ収集に必要な身体活動量計を購入しているが、実質の調査費用は次年度に計上されている。 (使用計画)次年度に調査開始後のデータ収集にかかる費用がすべて次年度に持ち越された。本年度予定していた分析に関する協力者への謝金も次年度に支出予定である。国際学会へ結果報告を予定しており、本年度は実施できなかったため次年度に実施する。
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