本研究では、本邦の外傷センターへの視察、国外の外傷看護師との交流、救急看護認定看護師、急性・重症患者看護専門看護師への面接調査の結果および文献検討を統合し、救急看護師の外傷看護実践における役割モデル案を作成した。その結果、救急看護師の外傷看護実践における役割は外傷患者、家族に対するダイレクトケアと外傷医療チームの調整から成り立つことが明らかとなった。一方、役割を担う上での困難についても明らかとなり、困難に対応できるような組織・教育体制の整備が必要であることが示唆された。本研究結果から外傷看護実践における役割を発揮するための実践行動項目案として88項目が生成された。
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