入院患者の在院日数の削減が進み、在宅医療への移行が進んでいる。本研究の結果は在宅での死後処置の課題を明確化するものであり、死後処置の簡素化や効率化に向けたケアの見直しにつながるものと考えられる。 訪問看護師による死後の処置の実態が明らかとなり、在宅看護における看取りのあり方を検討することによって、残された家族へのグリーフケアを考える機会となり、在宅で患者を看取る際の看護師のケアの質の向上につながると考える。また、在宅看護の質が向上することにより患者とその家族が自宅でも安心して死を迎えることができ、在宅緩和ケアの普及につながると考えられ、今回の研究はその一助となると考える。
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