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2016 年度 実施状況報告書

認知症とがんを併せ持つ患者と家族の看護に対する評価

研究課題

研究課題/領域番号 16K20762
研究機関愛知県立大学

研究代表者

西脇 可織  愛知県立大学, 看護学部, 助教 (70757690)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード認知症 / がん / 看護 / 緩和ケア
研究実績の概要

我が国では高齢者人口の増加に伴って認知症とがんを併せ持つ患者が増えている。認知症とがんを併せ持つ患者の苦痛は、言語化できずに徘徊や大声を出すといったBPSD(行動・心理症状)という形で表現される。そのため看護師は、患者の理解や対応が難しく、看護上困難を伴うことが多く、がんと認知症を併せ持つ患者に対する緩和ケアの確立が喫緊の課題となっている。
本研究は、認知症とがんを併せ持つ患者と家族による看護の評価を明らかにすることを目的とし、1年目である平成28年度は認知症とがんを併せ持つ患者の看護に関するシステマティックレビューの準備と実施を以下のように行った。
1.目的および仮説の明示の決定(認知症とがんを併せ持つ患者に対する効果的な看護におけるエビデンスの提示)、2.分析対象の文献の適格基準と除外基準の決定(原著。認知症またはがん、あるいは両方を併せ持つ人の看護に関する記述が含まれる文献。対象者の認知症の進行度およびがんのステージは問わない。看護職が行ったケアとし、多職種のケアは除外する。家族対象のケアも除外する)、3.文献データベース(PubMed,CINAHL,コクラン、医学中央雑誌Web版)の決定。4.キーワードの精選、5.文献検索と翻訳。
今年度は、システマティックレビューの方法論の学習および収集したいくつかの文献の翻訳を行った。今後は識別フローチャートの作成およびエビデンスの格付けを行う予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

平成28年度はシステマティックレビューの完了を目指していたが、文献検討までとなった。その理由は、システマティックレビューの方法論の確認に時間を要したこと、翻訳作業に時間を要したこと等による。

今後の研究の推進方策

平成29年度は、識別フローチャートの作成、エビデンスの格付け、データ抽出および解析を行い報告書をまとめる。同時進行で、平成29年度計画である、「認知症とがんを併せ持つ患者の看護に対する反応」の倫理審査の準備を進める。

次年度使用額が生じた理由

文献、書籍の収集が遅れているため未使用額が生じた。

次年度使用額の使用計画

最新知見を得るための学会参加費と旅費、翻訳の謝金として使用する。

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公開日: 2018-01-16  

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