研究協力対象施設がCOVID-19患者を率先して受け入れる3次救急医療施設であることから2020年以降、フライトナースを対象とした研究継続が難しい状況に加え、COVID-19感染拡大防止の観点から部外者(研究者)の施設内立ち入り制限が続いた。これに伴い、研究者が研究協力対象施設に出向き、対面でシミュレーション教育を実施することが困難な状況が継続した。その結果、フライトナースのシミュレーション看護教育プログラムの検証・評価に至ることができなかった。 COVID-19の状況下でも実施できる「思考発話法」「Think-Pair-Share」を取り入れたオンラインシミュレーションの検討、ICT(Information and Communication Technology)やWebをベースとしたバーチャルシミュレーション、フライトナースが実践するプレホスピタル空間を仮想的に再現できるVR(Virtual Reality)シミュレーションへの移行を視野に入れ研究計画の修正・変更について検討した。 オンラインシミュレーションのノウハウは構築することができたものの実施・評価までには至っていない。また、VR(Virtual Reality)シミュレーションにおいては、実際のプレホスピタルでの撮影や施設内でのプレホスピタル環境の再現が困難であり検討・構想段階で研究期間の満了となった。
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