研究課題/領域番号 |
16K20766
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研究機関 | 奈良県立医科大学 |
研究代表者 |
佐竹 陽子 奈良県立医科大学, 医学部, 助教 (90641580)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 救急看護 / 緩和ケア |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、救急領域における緩和ケア実践プログラムを開発し、緩和ケアシステム構築への示唆を得ることである。 平成28年度は、本研究の基礎資料を得るために、救急領域で終末期ケアを実践する看護師の役割葛藤に焦点をあてて調査を実施した。 第一段階として、救急領域で終末期ケアを実践する看護師の役割葛藤の実態を明らかにすることを目的とし、質問項目を作成した。研究者らがこれまでに実施した面接調査の結果や、救急領域における終末期ケアに関する文献を収集し、必要な内容を精選し検討した。結果として、合計36項目のアイテムプールが得られた。 第二段階として、救急領域で終末期ケアを実践する看護師の役割葛藤のバーンアウトや終末期ケア態度に影響する要因を明らかにすることを目的とし、質問紙を作成し調査を実施した。第一段階で作成した救急領域で終末期ケアを実践する看護師の役割葛藤36項目と、バーンアウトや終末期ケア態度について、役割葛藤への対処としてのセルフ・コンパッション(Self-compassion;自分への思いやり)に注目し質問紙調査を実施した。研究対象施設は、全国の救命救急センターが設置されている施設から単純無作為抽出した。抽出された施設の救命救急センターに勤務する看護師を対象に、無記名自記式質問紙調査を実施した。今後も継続して調査を実施する予定である。 次年度は、質問紙の回収と分析を進める。質問紙調査で得られた結果を参考に網羅すべきトピックをガイドとして用い、救急領域における看取りへのケアの現状と課題を明らかにするためにフォーカスグループインタビューを実施する。得られた結果から、救急領域に緩和ケアを導入する場合に必要な要素や問題となる要因を検討する。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
救急領域における看取りへのケアの現状と課題について、フォーカスグループインタビューを実施するための内容の検討に時間がかかっている。
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今後の研究の推進方策 |
平成29年度は、救急医療に従事する医師、看護師を対象に、フォーカスグループインタビューを実施し、得られた結果から、緩和ケア実践プログラムへの示唆を得る。
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次年度使用額が生じた理由 |
データ収集に遅れが生じている。
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次年度使用額の使用計画 |
インタビュー内容が抽出でき次第、予定通りの執行となる。
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