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2016 年度 実施状況報告書

心房細動患者における抗凝固薬の内服継続に対する支援プログラムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 16K20771
研究機関文京学院大学

研究代表者

渋谷 寛美  文京学院大学, 保健医療学部, 助教 (20533334)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード心房細動患者 / 抗凝固薬 / スクリーニング
研究実績の概要

初年度は,服薬行動の継続に関する国内外の先行研究から文献検討を行い,服薬行動に影響を及ぼすと考えられる要因について抽出した.更に,心房細動患者の抗凝固薬を服薬することに関する特有な状況が,服薬行動の継続に影響することが考えられるため,心房細動患者の抗凝固薬の服薬行動を継続することに関する国内外の先行研究の文献検討を行った.
加えて心房細動患者に対する抗凝固薬の服薬行動を継続するための支援に携わっている医療者へのインタビューを実施した.それらのインタビュー調査を分析した結果から,専門職が服薬指導を実施するにあたり,どのような視点でアセスメントを行い,支援の方法を検討しているのかについての情報が得られた.
心房細動患者うち特に多いとされている非弁膜症性心房細動の患者は,外来の診療において服薬を開始することが多く,多忙な外来看護師が抗凝固療法を受けている心房細動患者に個別的かつ効率的に看護介入を行うためには,まず患者の服薬行動が不良であるか否かを早期の段階で見分けられることが必要である.そのためには,服薬開始の初期段階からアセスメントができるツールが必要であると考え,服薬開始時に患者の服薬行動不良をスクリーニングできるスクリーニングシート案を上記の調査結果を基に作成した.現在,スクリーニングシートの項目を洗練すべく調査を開始している.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

初年度は文献検討および医療者へのインタビューからスクリーニングシート案を作成した.項目作成にあたっては,循環器看護に精通している研究者および,医療者などとの検討を重ねたため,時間を要した.更に心房細動患者の服薬開始時に調査を行うため,対象者が受診をする機会が予測することが,難しく研究協力を頂くに辺り時間を要している.

今後の研究の推進方策

作成したスクリーニングシート案を用いて,対象者に調査を実施し,スクリーニングシート案の項目を検討および洗練し,スクリーニングシートを作成する.その後作成したスクリーニングシートを用いて更に対象者に調査を実施し,スクリーニングシート妥当性および信頼性を検討する.その後スクリーニングした対象者への看護介入について検討する.

次年度使用額が生じた理由

当該年度においては,文献検討および数名の医療者へのインタビュー調査が主であったため,助成金の使用額が予定より減額となった.次年度は質問紙の調査研究を開始するため助成金の使用が見込まれる.

次年度使用額の使用計画

質問紙調査を実施するため,調査をお願いするリサーチナースおよび,データ入力などの依頼のための人件費,協力施設までの交通費,データ分析のための必要なソフトなどの購入を予定している.

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公開日: 2018-01-16  

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