本研究では、専門・認定看護師を対象にしたデルファイ調査により68項目の慢性心不全末期・終末期ケアの質評価指標を開発した。またその指標を用いて、全国の循環器科で働く看護師を対象に、ケアの実態調査と指標の妥当性の検討を行った。その結果、看護師らは時間の確保が困難な状況のなか、患者の苦痛を緩和するため日々ベッドサイドでのケアに時間を割いている状況であることが分かった。また所属機関に介入チームがあることや研修会や勉強会の参加経験が、看護師の末期・終末期ケアへの認識を向上させ、高いケアの実施状況つながっていることが考えられた。さらに指標の妥当性を検討した結果、妥当性を確認できたと考える。
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