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2017 年度 実施状況報告書

腰椎穿刺・骨髄穿刺を繰り返し受ける子どものアセスメント・ガイドラインの開発

研究課題

研究課題/領域番号 16K20784
研究機関山形大学

研究代表者

今田 志保 (佐藤志保)  山形大学, 医学部, 助教 (00512617)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2020-03-31
キーワード小児看護 / 腰椎穿刺 / 骨髄穿刺 / アセスメント / ガイドライン
研究実績の概要

侵襲の高い腰椎穿刺や骨髄穿刺を繰り返し受ける子どもの中には、繰り返し経験することで緊張や不安が増大する子どもや、苦痛・抵抗がより一層高まる子どもがおり、経験や子どもの特徴に合わせたプレパレーションが重要である。苦痛を伴う検査・処置を繰り返し受ける子どもへのプレパレーションは、経験や行動特徴をアセスメントし個別性に合わせて行う必要があるが、その具体的方法は未だ確立されていないため、本研究では、腰椎穿刺・骨髄穿刺を繰り返し受ける子どもの特徴をアセスメントし、個々に合わせたプレパレーション内容を導くための『アセスメント・ガイドライン』を開発する。
今年度は昨年に引き続き、腰椎穿刺・骨髄穿刺を繰り返し受ける子どもの対処行動やその変化の特徴を明らかにするための縦断的調査を継続し、データ収集を行った。調査内容は、対象者の属性、腰椎穿刺や骨髄穿刺場面の参加観察、インタビュー調査とした。7名の子どもとその保護者から同意が得られ、腰椎穿刺・骨髄穿刺の参加観察は計57場面実施した。また、穿刺前もしくは穿刺後に、子どもと保護者へインタビューガイドに基づきインタビューを行ない、前回の穿刺からの変化や影響を与えたと考えられるエピソードなどについて聞き取りを行った。現在、ある程度のデータ数がそろったためデータ収集を終了し、縦断的な参加観察とインタビューによって得られたデータを質的に分析し、繰り返し腰椎穿刺・骨髄穿刺を受ける子どもの対処行動や変化の特徴、パターンを抽出するための準備に取りかかっている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

今年度は、腰椎穿刺・骨髄穿刺を繰り返し受ける子どもの対処能力やその変化を明らかにするために縦断的調査を行うことと、縦断的調査で集めたデータの分析を進めることであった。
予定通りデータ収集を終えることができ、現在、収集したデータの分析準備を進めているところであり、おおむね順調に進展していると評価できる。

今後の研究の推進方策

平成30年度は、縦断的調査で集めたデータを分析し、腰椎穿刺・骨髄穿刺を繰り返し受ける子どもへの『アセスメント・ガイドライン』を作成することを目的に研究を行う。
これは、Minds診療ガイドライン作成の手引きに則り、平成28-29年度に収集したデータを分析し、そこで明らかにした対処行動の特徴やパターンを基に、腰椎穿刺・骨髄穿刺を繰り返し受ける子どものアセスメントに必要な項目を抽出して作成する。さらに、アセスメントされた各々の対処行動に合わせて必要とされるプレパレーション内容を考案する。作成にあたり、研究協力者と繰り返し議論を重ね内容を吟味し、内容妥当性を確保していく。
なお、これらは随時、学会で報告し、論文発表を行って行く予定である。

次年度使用額が生じた理由

申請時の計画通りに使用して、6万円ほど残額が生じた。旅費と人件費・謝金が申請時の予算よりも抑えられたためであった。次年度は、今年度までのデータ分析にあたり人件費・謝金も発生する予定であるため、残額分と請求分とを合わせて使用する。

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公開日: 2018-12-17  

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