研究の最終年度である令和2年度は、以下の研究成果の発表を実施した。 まず、統合失調症をもつ人の親の経験から家族のレジリエンスに着目して、親亡き後の子の生活のための準備のプロセスを明らかにし、Transcultural Nursing Society Conference in Japan 2020にて発表した。また、その内容は精神障害とリハビリテーション誌に投稿し、掲載が決定した(現在印刷中であり、令和3年6月発刊予定である)。 また、統合失調症をもつ人、その親、配偶者、きょうだいのインタビュー結果から、精神疾患をもちながら生きる人の意思決定について考察し、共著者として書籍を執筆した。 さらに、これまでの研究成果を踏まえて、統合失調症をもつ人の家族レジリエンスを高めるための看護支援プログラムの内容を検討した。その結果は、学術誌への投稿のため、現在、原稿を執筆中である。 また、本研究の対象者へ研究成果の報告を実施した。方法として、コロナウイルス感染拡大下にあることを鑑み、研究協力施設および研究協力者を通じて、または郵送にて報告書を送付することで実施した。
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