研究課題/領域番号 |
16K20790
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研究機関 | 札幌医科大学 |
研究代表者 |
相馬 深輝 札幌医科大学, 保健医療学部, 助教 (30753503)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 特定妊婦 / 生活行動 / 胎児 / 愛着 |
研究実績の概要 |
本研究は、厚生労働省が通知している育児に向けて出産前から支援体制の強化を必要とされる特定妊婦に、生活行動に含まれる感情や思考をインタビューし、生活行動を規定する胎児への愛着について明らかにすることを目的としている。周産期メンタルヘルスや特定妊婦が抱える課題、胎児への愛着、妊婦の生活行動に関する文献を検討し、関連学会や研修への参加を通して近年の動向や最新の知見を把握した。「子ども虐待対応の手引き(平成25年8月改訂版)」において、特定妊婦は、①すでに養育の問題がある妊婦、②支援者がいない妊婦、③妊娠の自覚がない・知識がない妊婦・出産の準備をしていない妊婦、④望まない妊娠をした妊婦、⑤若年妊婦、⑥こころの問題がある妊婦・知的問題がある妊婦・アルコールや薬物依存など、⑦経済的に困窮している妊婦、⑧妊娠届出の未提出・母子健康手帳未交付・妊婦健康診査未受診または回数の少ない妊婦、の8つの視点から分類されている。このうち本研究対象者は、特に妊娠期からの支援を必要とする、②支援者がいない妊婦(未婚またはひとり親で親族など身近な支援者がいない妊婦、夫の協力が得られない妊婦)、④望まない妊娠をした妊婦(育てられないもしくはその思い込みがある、婚外で妊娠をした妊婦、すでに多くの子どもを養育しているが経済的に困窮している状態で妊娠した妊婦)に該当する初・経産婦とした。インタビューガイドは、妊娠前から現在までの生活における経験あるいは行動、価値、知識と胎児に抱く感情に関する問いから作成した。本研究計画書は所属大学の研究倫理委員会の承認を得て、現在は研究協力施設のピックアップおよび研究対象者のリクルートの段階にあるが、研究対象者の選定基準の該当者が限られており、研究協力施設の拡充を検討している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
研究協力依頼の段階で受諾いただけない施設もあり、対象者のリクルートにやや困難を来している。
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今後の研究の推進方策 |
今後は研究対象者のリクルートを進め、得られたデータから分析する。特定妊婦の生活行動の観点から胎児への愛着を推察し、心身両面から健やかに母児関係形成を構築できるための支援を検討する。研究結果は関連学会で報告する予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
昨年度計画していた研究遂行が滞り予算執行されなかったため、引き続きデータ収集・分析、学会発表等で執行する予定である。
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