研究課題/領域番号 |
16K20803
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
生涯発達看護学
|
研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
西名 諒平 慶應義塾大学, 看護医療学部(信濃町), 助教 (70770577)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
|
キーワード | 小児集中治療室 / きょうだい支援 / 家族支援 / グラウンデッド・セオリー・アプローチ |
研究成果の概要 |
PICU入院児ときょうだいの面会場面において,医療者がきょうだいと両親にどの様に関わり,その結果きょうだいにどの様な影響が生じているのかを明らかにすることを目的に,PICUできょうだいと関わる医療者へのインタビューと面会場面の観察を行った。 15名の医療者(看護師9名,Child Life Specialist 5名,PICU専従保育士 1名)へのインタビューと,2事例 6場面の面会場面の観察から収集したデータを分析したうえで,以前に収集した6事例9場面の観察データも再分析して統合した。その結果,【きょうだいの居場所をつくる】という概念を中心とした,14の概念からなる現象が明らかとなった。
|
自由記述の分野 |
小児看護学
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究結果から,医療者が,きょうだいだけでなく,両親の心情や両親の意向も推し量りながら【きょうだいの居場所をつくり】,きょうだいの言動に合わせて適切にきょうだいと両親に働きかけることで,PICUという特殊な場であっても,《きょうだいと患児を含めた家族に一体感》のある時間をもつことにつながることがわかった。 子どもがPICUに入院するという家族にとって重大な出来事の中,きょうだいが家族の一員としてその出来事に参加できることは重要であり,本研究結果は,面会の場という限られた場面ではあるが,PICU入院児のきょうだいへのひとつの支援として,具体的な知見を提示し得るものであると考えている。
|