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2017 年度 実施状況報告書

妊婦に対するWeb利用とセルフモニタリング促進による睡眠健康推進プログラムの検討

研究課題

研究課題/領域番号 16K20808
研究機関同志社女子大学

研究代表者

植松 紗代  同志社女子大学, 看護学部, 講師 (40610267)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2020-03-31
キーワード妊娠 / 睡眠 / セルフモニタリング
研究実績の概要

妊婦初期と中期の2時点において協力が得られた妊婦66名を対象に就寝・起床時刻や睡眠時間と各時刻・時間の規則性,日中の眠気,自己管理能力に関する縦断調査を行った。その結果,日中に過度の眠気を有する妊婦は,妊娠初期から中期にかけ就寝時刻の変動が拡大し不規則になっていることが示された。一方,日中に過度な眠気のない妊婦は,妊娠初期から中期に移行する中で就寝時刻の変動が小さくなり規則的になっていた。起床時刻は,日中の過度な眠気の有無に関わらず,どちらも妊娠初期から中期にかけて変動が小さくなり一定した時刻に起きるようになっていた。さらに,睡眠時間も日中に過度な眠気を有する妊婦は,妊娠初期から中期になると睡眠時間の変動が拡大し不規則になり,日中に過度な眠気を有しない妊婦は,睡眠時間の変動が小さく規則的なることが示された。
これらのことから日中に過度な眠気を有する妊婦は,妊娠初期から中期にかけて,就寝時刻,睡眠時間の変動が拡大し不規則になっている,一方,日中に過度な眠気のない妊婦は,就寝時刻や睡眠時間の変動が小さく規則的になっていることがわかった。さらに日中に過度な眠気を有する妊婦は,妊娠初期から中期に自己管理能力が低下し,日中に過度な眠気のない妊婦は,自己管理能力が高くなることが示された。
以上より,妊娠中期の過度な眠気の改善には,妊娠初期から中期の経過の中で,就寝時刻や睡眠時間の変動をできる限り小さくし,不規則にならないことが重要であることが考えられた。また,就寝時刻や睡眠時間が規則的な日中の過度な眠気がない妊婦の自己管理能力が中期に高まっていたことから,規則的な睡眠習慣を獲得する為には,自己管理能力を高めていくことの必要性も示唆された。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

妊娠中に睡眠のセルフモニタリングを継続して実施可能な対象者の確保が難しく,そのためセルフモニタリングを紙媒体で実施する妊婦とWeb上で実施する妊婦に分けたデータの収集に時間を要している。

今後の研究の推進方策

睡眠のセルフモニタリングを継続して実施可能な妊婦に対し,妊娠経過をおって睡眠の状態や生活習慣についての情報収集をすすめていく。さらに紙媒体でのセルフモニタリングとWeb上でのセルフモニタリング実施の比較検討を行っていく。

次年度使用額が生じた理由

Web上でのセルフモニタリングは現在対象者を確保しており,未だ本格的に稼動していないことから,管理費等が発生していないため

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2018

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 妊娠末期の眠気と就寝・起床時刻,睡眠時間,昼寝との関連2018

    • 著者名/発表者名
      植松紗代
    • 学会等名
      日本看護研究学会第31回近畿・北陸地方会学術集会

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公開日: 2018-12-17  

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